わが子は国語が苦手でしたが、そのうちなんとかなるだろうと思って、ずっと後回しにしていました。
しかし、いくら待っても、なんとかなる日は来なくて、「時間的にもう無理だ」と思った時、そこからようやく本気で対策に動き出しました。
この記事では、そんなわが家が使ってきた教材や、家庭でやってきたことを「読解(読む)・記述(書く)・要約」の3つに分けて整理しています。
もし今、国語の苦手対策に迷っている方がいたら、少しでも参考になればうれしいです。
読解(読む力)を伸ばす

国語が苦手だったわが子に、まず取り組んだのが「文章を正しく読む力」の土台づくりでした。
読む力がないと、国語に限らずどんな教科でも問題文を読み取れず、すべてが崩れてしまうと痛感したからです。
論理エンジン小学生版(全学年)
最初に選んだのは「論理エンジン小学生版」です。
「文章の読み方そのもの」を鍛える教材として、小1から小6まで全学年分を購入し、どこでつまずくかを見つけるために使いました。
低学年ぐらいはスラスラ解けるのかと思ったら、途中で急に音読がたどたどしくなり、「語彙力」のなさが原因だと気づいたのは、この教材のおかげでした。

出口の小学国語レベル別問題集
実際の入試問題を使って練習できる「出口の小学国語レベル別問題集」も並行して使いました。
論理エンジンで読み取りの型をつかんだ後、この問題集で「実際の入試問題をどう解くか」の実践力を補いました。
理論から実戦に移る橋渡しとして、わが家では効果が高かったと感じた一方、解けない問題は解答を見る程度で、どうしてその答えになるのかの説明ができないという事態に陥りました。
その時の私はそのまま放置してしまいましたが、今なら単発で使えるオンライン家庭教師サービスを利用したと思います。
解説を読んでもわからない時には、やはりプロ家庭教師に相談するという選択は外せないと、今では思います。
「まなぶてらす」は、中学受験に対応したプロ家庭教師が1回から指導してくれるサービスで、悩んだときにピンポイントで頼るという使い方もできます。
記述(書く力)を育てる

国語の記述問題や作文になると、うちの子はまったく書けない状態でした。
「どう答えていいか分からない」と白紙で出すこともあり、家庭ではどう教えたらいいのか悩みました。
そこで5年生の冬から試したのが、作文の通信教育「ブンブンどりむ」です。
親しみやすいテキストとプロの赤ペン先生の添削で、「書くこと」のハードルが少しずつ下がっていきました。
うちの子は「景品目当て」で始めましたが、書く経験の積み重ねが何より効果的でした。
続けていくことで抵抗がなくなり、作文や記述の型も自然と身についていきました。
要約の力をつける

「読んだ内容を短くまとめる」という作業も、国語の試験では避けて通れない力です。
わが家ではこの「要約」が壊滅的で、読解力と表現力の“橋渡し”のような存在である要約力を、どうやって伸ばすか。
そこで使ったのが、要約専用のWindowsソフト『ヨウヤクモンスター』でした。
画面に出てくる文章を読み、文章を削るというシンプルなものです。
最初はうまくいかなくても、何度も試行錯誤するうちに、「何を削ればいいか」が感覚として分かるようになってきたのが大きな変化でした。

まとめ
もともと作文が苦手だったわが子ですが、高学年になると、「国語が苦手」とは言っていられない状況になってきました。
とはいえ、国語といっても「語彙? 読解? 記述?」と、何が苦手なのかもはっきりせず、やみくもに問題集や教材を試しながら、子どもに合うものを探す日々が続きました。
特にわが家の場合、大手塾をやめてからは、国語に関して私自身どう対応すればいいのか分からず、つい先延ばしにしていたことも大きかったと思います。
ようやく動き出したときには、すでに通学タイプの国語塾から「間に合わない」と断られる状態で、本当に必死でした。
自分なりに家庭で工夫はしてきたつもりでしたが、思うようにはいかず、親子でイライラしてしまい、喧嘩になることもたびたびありました。
そこで一度にすべてを解決しようとせず、「読む」「書く」「要約」と項目ごとに切り分けて、それぞれ子どもに合った教材やサポートを使い分ける方法を試しました。
そこからは、気になる教材をまず取り寄せて、子どもに試させてみる。反応が良ければ続ける、合わなければ無理せず切り替える。そんなふうに進めていきました。
結果的に、プロの視点を取り入れたことで「次に何をすればいいか」がはっきりし、子どもに合った教材を、その時々の状況に合わせて選べるようになりました。
ここで言う「プロ」とは、何か特別なことをしたわけではなく、そのとき自分ができる範囲で、詳しい人に頼ったということです。
たとえば「ブンブンどりむ」では、プロの添削を通じて具体的なフィードバックを受け、定期的に作文に取り組むようになったことで、書くことへの苦手意識がだんだん薄れていきました。
また、「ヨウヤクモンスター」購入時についていた無料の国語塾サポートでは、先生との電話指導を通じて「今の課題は何か」「どこができていて、どこが苦手か」を客観的に教えてもらえたことが、本当に大きな転機になりました。
教材は、子どもにピタッとはまれば、その後の伸びがとても早く、遠回りに見えて、実は一番の近道だったと感じています。
子どもに合った教材や先生を見つけるのは、本当に大変です。
まずは気になる教材を1つ取り寄せてみる、無料体験を受けてみるという小さな一歩が大きく変わるきっかけになるかもしれません。
実際にわが家も、そうした一歩から子どもの学びが前に進み始めました。悩んでいるなら、ぜひ一度試してみてください。
コメント