要約ができない、そもそも国語もできない・・・さて、どうしよう。
我が家の場合、参考書ではなく「ヨウヤクモンスター」というアプリを使うことで要約が得意になりました。
我が子がいろいろな要約の教材に触れた時の様子や、最終的に「ヨウヤクモンスター」にたどり着いた結果どのようになったのか・・・というお話です。
要約を少し意識した4年生
小学4年生になったときに、塾の先生から出された宿題の1つが要約でした。
要約の対象となったのは、いわゆる新聞のコラムにある「春秋(日経新聞)」などです。
この要約の宿題ですが、毎週プリントとして配られますが提出は自由。
提出すれば、先生が翌週には採点をして戻してくれるというものでした。
要約の宿題はやらなかった
1~2回は要約の宿題を提出したような気もします。
しかし、それ以降要約の宿題をすることはありませんでした。
宿題をやらなかった理由は
- 要約のやり方がわからない
- 宿題量が多いので宿題の優先順位を考えると提出が自由な要約は一番最後
- やらなくても先生から何か言われるということがない
子どもは要約のやり方を教えてもらってないからできない、できないものはやらないという思考でした。
「本当に教えてもらっていなかったの?」と私としては半信半疑でした。
その時に使っていた塾の教材を見ると、要約の方法は書いてありませんでした。
子どもが言っていたことは本当なのかもしれません。
結局このクラスにいる間、要約問題の解き方・書き方・コツを習うことなく日々過ぎていきました。
クラスが変わると宿題も変わる
塾ではクラスごとに出される宿題が違います。
変わったクラスでは要約の宿題はありませんでした。
要約の宿題がないどころか、要約のことはまったく言われません。
前のクラスの担当の先生が、独自に出していた要約の宿題だったみたいです。
クラスによって差があるのはわかっていますが、この時点でかなり授業内容が異なることを痛感していました。
しばらくして、別の事情で我が家はこの塾をやめました。
別の塾に行ったことで、要約の事は「いつかはやらなきゃな」程度にしか思わなくなりました。
要約ができるようになるにはどうするの?

このまま、ほっとくわけにもいかなし。
要約ができるようになるものってあるの?
実は、私が思っている以上に要約が出来るようになるのは大変でした。
そもそも国語が苦手の子どもにどうやった良いのか・・・試行錯誤でした。
我が家が試してみたのは以下の順です。
- 要約の問題集
- 国語専門の塾
- ヨウヤクモンスター
要約問題の本は?
まずは市販の本から・・・と思い何種類かの要約問題の本をやってみました。
要約問題を解いた後、解説を読んでもピンときません。
「これわからない」と言われて解説を一緒に読んでも私自身うまく説明できません。
「どうして?」「なんで?」と言われても子どもが納得するような答えを出すことができませんでした。
結果としては親子共々、余計に困惑する(=嫌いになる)だけという結果になりました。
Amazonなどのレビューに「成績が上がりました」「わかりやすい」と高評価の本を選んだのに・・・です。
ちょっと絶望的になりました。
うちの子の場合、市販の本で要約ができるようにはならないことが分かりました。
根本的に国語ができない子には、高評価の本でもハードルが高いのです。
そうなると国語力を上げないとダメなの?不安だけがよぎります。
勉強の仕方を、一から考え直すしかありませんでした。
国語専科の塾に行ったが・・・
子どもの国語力も一緒に上がったらいいな・・・という期待から、国語専科の塾にも行ってみました。
実際に教室で体験させていただきました。
保護者は見学できない仕組みでしたので、終わるまで近くの喫茶店で待っていました。
しかし終わって出てきた子どもの反応がよくありません。

今までの塾と同じだよ。時間が長くなっただけ。
たまたま行った塾のやり方が今まで通っていた学習塾と同じで、少し丁寧に教えてもらうことができたぐらいの差だったのかもしれません。
他の国語塾も考えましたが
- 曜日が合わない
- 場所が遠い
などの理由から、これ以上探すのは断念しました。
それでも中学受験をするからには、要約を避けて通るわけにはいきません。
「対応が遅すぎる」ということを遠回しに言われたのだと思います。
要約ができるようになるには?

要約ができるようになりたいのよね。
要約だけ教えてもらえるような場所ってないの?
この時すでに6年生です。
中学受験まで時間がないので、ピンポイントで要約ができるようになる方法を探すしかない状態になっていました。
すでに
- 要約の問題集
- 国語専科塾
は、うちの子には向いていないことが分かっています。
携帯アプリで探すが難航…
文章を読んで答える…この部分で携帯アプリでは無理じゃない?と勝手に思っていたのです。
アプリの場合、赤シート的な感じのものなら他の教科で使っていました。

1つの問いかけに対して、1つの答えならアプリで出来るよね。という感じで考えていました。
でも要約って?答え1つのなの?
私が想像する学習関係の携帯アプリのイメージはと『要約』が結びつかなかったのです。
実際に探してみたら…もしかしたらある?…そんな思いで探してみました。
しかし、iPhoneアプリやGoogleアプリで要約できるものはありませんでした。
Windowsソフトの「ヨウヤクモンスター」

個別指導ジールより引用
諦めかけていた時に見つけたのが「ヨウヤクモンスター」というWindowsソフトです。
発売元は「個別指導ジール」という塾です。
- 塾が作ったソフト
- ヨウヤクモンスターの体験版がすぐにできる
塾が作ったソフトということで安心感があります。
購入前に体験版ができます。
まずは私がチャレンジ、「これ楽しい!これなら子どもも面白いと思ってもらえる!」と思ったら、居ても立っても居られません。
すぐに、子どもに体験版をチャレンジさせてみました。
国語をやっているという気にならなかったのがよかったのか、見事にはまりました。
今まで国語教材をやってみた中で、ここまで夢中になってやるものがなかった子です。
見ているこちらもビックリするぐらいでした。
「これなら途中であきらめずに続きそう」ということがわかったので購入しました。
お値段は、国語専科の塾の1ヶ月の授業料と変わらないぐらいのお値段です。
ソフトの単体の値段と考えると、「高いかな?」という思いもありました。
ただし、好きな時間に好きなだけ勉強ができると考えたら「すぐに、やってみよう!」と思えました。
「ヨウヤクモンスター」はパソコンで行うソフトです。
CD-ROMを使うので、DVDドライブが必要になります。
ノートパソコンの場合、DVDドライブがついていないものがあります。
その場合外付けのDVDドライブを購入すある必要があります。(ご自身が使用しているパソコンに接続できるものをお買い求めください)
ヨウヤクモンスターはRPGなのでゲーム感覚になってしまい何も考えず手あたり次第になってしまうのが心配でした。
わが家の場合、隣で私が見ていることで適当に行うことはありませんでしたよ。
要約のコツが掴めて、力がついた
ヨウヤクモンスターの要約方法は、要約したものをさらに要約するというスタイルです。
モンスターを倒しながらステージをクリアすることで、ゲームは進んでいきます。
それにともない難易度も少しずつ上がっていきます。
少ない文字数の文章から始めるので、要約するコツが自然と掴めるようになっているのがすごいところです。
要約するには、順序立ててやれば難しいものではないということが体感でわかってきました。
この部分は理屈ではないのだと思います。
何度も文章を読まなければ要約箇所がわかりませんからステージをクリアすることがありません。
このことで、自然とゆっくり丁寧に何度も文章を読むということができるようになりました。
国語のソフトで「はまる」というのも不思議な感じかもしれません。
しかし時間が経つのを忘れるぐらいやりましたよ。
実は、私も一緒にやっていました。
「う~ん、なんでだ?この場所じゃないの?」と思うような事を何度も経験しました。
クリアするとめちゃくちゃうれしいのです。
この成功体験が「次のステージもクリアするぞ!」という気持ちにさせるのだと思います。
そして、1つの問題に対して2回に分けて要約をすることにより次のステージに勧めるということもあり、我が家の場合、短期間で相当な回数(問題数)の要約問題を解くことができました。
同じ問題数を参考書で解こうとしたら、うちの子には無理な量です。
ハマるってすごいと実感しました。
山本ヒサオ’先生の無料の電話サポート
ヨウヤクモンスター購入後は、山本ヒサオ’先生の無料の電話サポートを受けることができました。
回数は3回ほどだったと記憶しています。
電話サポートを利用される場合、ある程度ヨウヤクモンスターをやりこんでからサポートしていただいたほうが効果的です。
回数も決められているので、ある程度できるようになってから使わないともったいないですよね。
山本ヒサオ’先生の電話サポートは、現在の問題点などを的確に指摘してくださるものでした。
国語に自信がなかった子どもでしたが、サポート時に先生が電話越しに褒めてくれることで自信が持てるようになっていったのも良かったようです。
ヨウヤクモンスター2の感想

個別指導ジールより引用
「ヨウヤクモンスター」がすべてクリアできた時に、本人の要望により「ヨウヤクモンスター2」も購入しました。
©2013 ZEAL EDUCATIONAL CO.LTD.
「ヨウヤクモンスター2」は問題を解く時間に制限があったり、書換えの作業があるのでレベルアップしたものという感覚でしょうか。
出てくるモンスターに対して、突っ込みを入れながらも楽しくやりました。

このモンスター変な顔!
間違えていれば「悔しい」合っていれば「楽しい」という単純な言葉しか子どもからは出てきません。
でも、「もう1度やる」が口癖になるぐらい何度もチャレンジしていました。
本当に楽しかったのでしょうね。
やらされている感ではなく、自分から進んでやっているというのがよかった。
要約ができるようになった?結果は?
我が家の場合「ヨウヤクモンスター」のおかげで要約に関しては問題がないぐらいできるようになりました。
中学生になった今、要約問題にてこずっているということは全くありません。
むしろ、得意分野!
中学校の国語の授業中に要約をする時間あっても、

要約って、楽勝なんだけど!
こんなことが言えるようになるとは(驚)。
他の子に教えるぐらいになっているようです。
以前の子どもの姿からは想像がつきません。
通学している高校の授業に、プレゼンテーションの授業があります。
プレゼンテーションは、言いたいことを要約してわかりやすく相手に説明するという作業を伴います。
この授業でも、要約力を発揮しているのは間違いないと本人も言っています。
ヨウヤクモンスターを繰り返しやった積み重ねの効果は、ちゃんと身になっていました。
ただし、できるようになるまでに時間がかかったことは事実です。
どれぐらいでできるようになるまでにかかったか?と言われても正直言えばわかりません。
ヨウヤクモンスターを行う時間も日によってまちまちでした。
勉強の気分転換にと思って始めたはずが、ずーっとやっていたりしていたこともあります。
「ヨウヤクモンスター2」も中学受験までに半分以上はクリアしましたが、すべて終わっていなかったと思います。
基本的にうちの子は何をするにも時間がかかる子です。
特に国語は苦手意識もあり、他の子よりも時間がかかっていたのかもしれません。
そういう意味では、もっと早いときから始められたらよかったのにと思っています。
ヨウヤクモンスターは「めんどくさい」とか「先に進まないからつまらない」となって、使わなくなってしまうのは、もったいないと思わせる教材です。

クリアするまで何度もやる!悔しいもん!
ヨウヤクモンスターを攻略することで、要約が得意になった我が子が言っていた言葉を思い出しました。(勉強の息抜きもかねての、ゲーム感覚でやっていたのかもしれないですね)
ヨウヤクモンスターの体験版はこちらから。
ヨウヤクモンスターと一緒にこちらも読むとより解りやすいです。
個別指導Zealジールの代表:山本 ヒサオ’先生の本です。
ヨウヤクモンスターはのめりこむほどの楽しさで、集中して問題を解くことができた
要約問題を解いた時、塾などで先生にお願いする場合にかかる工程を考えると、こんな感じ。
- 先生が採点をして戻してくれる→再提出
- プリントなど、紙媒体で解いて丸つけする→解説を読む
先生にお願いした場合、提出したものが自分のもとに戻ってきたときには、すでに内容を忘れてしまっています。
再提出と言われても、どこをどう直した方がいいとかもありません。
ヒントすらない状態なので、解きなおすのはめんどくさいのです。
再提出すればまた戻ってくるまでに時間がかかります。
こうなると要約の練習回数は少ないのは仕方がないとあきらめるしかありません。
そもそも国語が苦手なうちの子からしたら苦痛である以外ありませんでした。
しかし、ヨウヤクモンスター(パソコン)を使って要約する利点は以下の3つ。
- その場で結果が出るということ
- とても直感的でわかりやすい
- すぐに解きなおせる
- 練習回数は格段に上がる
問題を間違えても

へー。こっちなのか~。
じゃあ、もう一度やるか。
と納得。
最終的に出来上がった要約文を見れば納得できるものになっていました。
パソコン上で教材を行うことでストレスがないというのはお互いに楽でした(喧嘩しなくていいですからね)。
そして、その場で解き直しも終わるというのもとってもいい。
要約というとプリントに線を引いて、要約した文章を紙に書くという一連の作業がやる気をなくしていた部分もありました。
しかし、「ヨウヤクモンスター」の場合は、すべてパソコンで完結します。
文字を書くという作業がないだけでも効率よく進みます。
我が子の場合は本当に楽しく教材を使うことでき結果的に要約が得意になりました。
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