「子どもが間違っていると思ったら、実は答えのほうが間違ってた」 まさかこんなことがあるなんて、最初は信じられませんでした。
でも実際に、学校配布の解答と市販の過去問の答えが違っていたことがわが家で起こりました。
この記事では、その時の体験と、そこから学んだことをまとめています。
説明会でもらった解答にまさかの誤り
ある中学校の説明会で、その年の2月に実施された中学受験の本番で使われた入試問題の原本と、解答用紙・解答を6月に配布されました。
その問題を子どもに解かせてみたところ、算数の大問1の(1)の答えが、配布された解答と違っていました。
私も同じ問題を解いてみたのですが、私の答えも子どもと一致していて、配布された解答とは違っていたため、「もしかして私の解き方が間違っているのかも」と思い、Photomathという計算アプリで確認しました。
さらに市販の過去問でも確認してみたところ、Photomathと市販の過去問の答えは一致していて、学校が配布していた解答だけが間違っていたのです。


計算問題の解き方を調べるときはPhotomathが便利
学校と市販の解答が違っていたときの対応
さらに驚いたのは、この間違った解答が、学校のホームページ上にも掲載されていたことです。
この件については、通っていた算数塾の先生に相談し(わが家では大手塾をやめて算数塾に通っていました)、その先生を通じて学校にメールで問い合わせてもらいました。
数日後、学校から返ってきたのは「正しい答えで採点しているので問題はない」という簡潔な返答のみで、それ以上の説明はありませんでした。
その後、学校のホームページは(しれっと)修正されていました。
説明会で「余ったから」として配られた本番の問題と解答に誤りがあったという事実は、やはり不信感につながりました。
学校から配布されたものだからこそ「正しい」と信じてしまうのは自然なことですし、配布されていなければこちらも気づけなかったと思います。
通っていた算数塾の先生いわく、



中学校によっては過去問だけを配布することはあっても、解答までは出さないことが多い
なぜかというと、あとから「うちの子は合っていたのに(自己採点で合格点に達していたのに)どうして不合格なのか」といった問い合わせが来ることを避けたいからだそうで、特に記述式の問題では採点基準の明示が難しく、トラブル防止の意味もあるようです。
そのため、今回のように解答が配られていて、それが間違っていたと知ったときのショックは大きく、「この学校、大丈夫かな…」という気持ちになったのも事実です。
この学校は当時、志望校のひとつとして考えていたところだったので、なおさら対応のひとつひとつが気になってしまいました。
配布物の誤り自体もそうですが、その後の説明や対応の姿勢を見ても、なんとなく引っかかるものが残り、良い印象を持てなくなってしまったのが正直なところです。
実際に使われた問題だったからこそ、もしこの解答のまま本番で採点されていたら…と考えると、不安とモヤモヤはしばらく消えませんでした。
市販の過去問でもミスは起こる
学校のことだけでなく、市販の過去問でも油断はできません。
ある日、主人が理科の問題を子どもに解説していたのですが、「この解説、もしかして間違ってる?」と感じる部分がありました。
念のため算数塾の先生に確認したところ、「これは違いますね」と言われ、やはり解説に誤りがあることがわかりました。
その後、出版社に問い合わせたところ、ホームページ上に訂正が掲載されました。
市販の過去問を使う際も、まず出版社のホームページで訂正情報が出ていないか確認する習慣を持っておくと安心です。
とはいえ、解説に誤りがあっても、それに気づくのは簡単ではありません。
解説はたいてい「間違えたとき」に初めて読まれるものなので、読んでいる側としては「自分が間違っている」と思い込んでいることがほとんどです。
そのため、解説自体に誤りがあることに気づけるケースは少なく、今回のようにたまたま確認の流れが重なったからこそ気づけたというのが実感です。


まとめ|最新の過去問こそ、確認をおすすめ
過去問の解答や解説が間違っているなんて「考えられない」と思いがちですが、わが家は同じ年度に学校・市販の両方でミスを発見するというレアな経験をしました。
とくに中学校から配布されたものにミスがあったときは、本当にパニックになりました。
「何人もの先生が確認して作ったんじゃないの?」「本番で同じミスがあったらどうするの?」と、疑問と不安が一気に押し寄せました。
その経験から、最新年度の過去問や配布物こそ、必ず確認したほうがいいと強く感じました。
たとえ配布されたものであっても、解答や解説に誤りが含まれていることはゼロではありません。
特に新しい年度の資料は、印刷ミスや初期版のまま配布されることもあるので、親が一度チェックしておくと安心です。
とはいえ、親のチェックもそれはそれで大変ですが…。
気づいたときにすぐ対応できるように、学校や出版社のホームページで訂正情報を確認する習慣を持っておくと、受験期の無駄な不安を減らせるかもしれません。



こちら側でどうすることもできない問題だからこそ、モヤモヤするのですよね
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