入試個別相談コーナーでは、なんでも聞いていいの?
・入試個別相談コーナーで聞く人はどんな人?学校説明会以外でも聞くことあるの?
・私だけが気になっているような細かいことを聞いてもいいの?担当した先生に引かれない?
・ちなみに他の人はどんな質問したのだろう?ちょっと気になる…
いろいろな中学校を調べていくうちに、気になる点がいくつも出てきました。
私が中学校の入試相談コーナーで実際に聞いた内容と、先生の回答などをご紹介します。
個別相談コーナーは、学校説明会、文化祭、体育祭などで行われています。学校によって開催される時が異なるので、学校ホームページなどでご確認ください。
入試相談コーナーとは
私が訪問した学校の入試相談コーナーでは、入試担当の教員の方が個別対応で質問に答えてくれるものでした。
どの学校の先生も、かなりフレンドリーです。
入試関連の項目でなくても「学校の〇〇のことが知りたい」と思ったら利用するべきです。
- 入試相談コーナーのメリット
- ・入試担当の先生が対応しているので、細かいことを聞いても答えてもらえる
・時間制限がないので、どの説明会よりも多くの時間を取って話せる
・先生との雑談から、学校の様子が垣間見える
入試担当の先生の対応で無駄がない
入試担当の先生が対応してくださるので「その件については分からないです」という回答はありません。
当たり前の事なのでは?と思うかもしれませんが、学校以外で行われる「〇〇主催の合同学校説明会」などではよくある出来事でした。
塾のチラシや下記サイトのようなところで、私立中高進学フェアの日程などを知ることができます。
私立中高進学フェアなどでの相談コーナーは、入試担当の先生の他、お手伝いの先生も対応している場合があります。
お手伝いの先生に当たってしまうと、中学入試に関する細かいことを聞いても分からないということがありました。
「それは自分の担当教科の内容ではないのでわかりません」と言われたり、「入試担当の先生に聞いてきます」と待たされたりしました。
時間制限があり、まわりが騒がしいので聞き取れず何度も同じことを聞きなおしたりして効率が悪いと感じることもありました。
時間制限が無い
学校の体育祭、文化祭などで併設されている入試個別相談コーナーを利用している人は、ビックリするほど少ないです。
中には呼び込みをしている学校もあるほど、学校行事の際に併設される入試個別相談コーナーは閑散としています。
そのこともあるのか時間制限などはありません。
ゆっくりと時間を掛けて細かいことを聞きたい場合や、まわりの人を気にせずに聞くことができる環境は他にはありません。
先生との雑談が有意義
私の場合、文化祭の入試相談コーナーを利用しました。
入試相談コーナーに時間制限が無いことで、さまざまなお話をすることができました。
話の内容としては文化祭の感想などから始まり(文化祭が開催されるまでの生徒たちの取り組みなどを先生がお話してくれました)、入試の話や学校生活の話など。
先生とお話することで、子どもが中学に入学後の日常生活が垣間見える感じがしましたよ。
入試相談コーナーには、学校の説明などの展示があるところもあれば、机が並んでいるところなど学校によってさまざまです。
入試相談コーナーでは、実際に使った入試問題が置いてある学校もありましたよ。
(過去の入試問題を「ご自由にお持ちください」と書かれた箱の中に入っていたこともありました。本番の試験問題を持ち帰ることができるたのはラッキーでした。)
入試相談コーナーで先生に質問
中学入試に関することや、中学入学後のことなど、いろいろなことを聞きました。
中学入試の質問
- 算数の仮分数と帯分数は、どちらを書いても正解ですか?
- 理科や社会の漢字はどこまで細かく見ていますか?
- 1回目と2回目では偏差値がかなり違いますが、問題の難易度はすべて同じですか?
- 2回目に受験される方はどこを受けている方が多いのですか?(併願校について)
- 繰り上げ合格は例年どれぐらい出しているのでしょうか?
雑談の中で印象に残っている内容をご紹介します。
すべて同じ学校での回答ではありません。
- 入試問題はいつごろまでに作り終えるのですか?
-
今、まさに作っている最中です。年内には作り終えます。
先ほどまでここで説明していた先生は○○担当の先生でして、別室でこもって作っているので連日大変です。
- 塾が出している時事問題の冊子は先生方も読まれるのですか?
-
読んでいますよ。
(時事問題についてどの塾のものとはおっしゃっていませんでした。私も「どこの塾の本ですか?」とは聞きませんでしたが、塾が出版しているものは、目を通しておられるのだなと思いました。)
【体験談】コツコツ時事対策をやるには小学生新聞がおすすめです↓
中学受験 小学生(こども)新聞で時事対策・スクラップや書写がおすすめの理由 小学生新聞はなぜ読ませたほうがいいの?実際に購読したメリット、デメリット、活用方法をご紹介します。 - 生徒さんはどこから通学している人が多いですか?
-
入学を機に学校の近くに引っ越しをした人がいますよ。
新幹線通学している生徒さんもいます。遠くから頑張って通っていますよ。
【その他】ネット出願の時間
あまり考えたくないことですが、志望校に落ちた場合など次の学校をネット出願ができるのは非常にありがたいです。
学校の説明会で聞いたお話では、出願期限ぎりぎり(23時59分とか)に入れる方も少数ながらいらっしゃるそうです。
出願で一番多い時間帯は20時~21時。
合格発表後、家族会議をして出願、明日の準備、寝るという流れのようです。
次の日の事を考えると、あまり遅くまで会議しても睡眠時間が確保できません。
気持ちの切り替えもしなければならないことを考えると、妥当な時間なのだと思います。
中学入学後のことについての質問
- 在校生の方は、どれぐらいの人が塾に通っているのですか?
- 通学している生徒さんは、どのあたりに住んでいる人が多いのですか?
- 大学はどこの大学に進む人が多いですか?
- 大学の推薦校はどれぐらいありますか?
- 推薦校制度を使って進学した生徒さんは何人ぐらいいますか?
- どれぐらいの成績を持っていると推薦校制度を利用できますか?
- 大学付属校の場合、内部進学率はどれぐらい?
学校の授業についていけなかったら?の質問に対しての回答が…微妙だった件
第一志望にしようと思っていた中学校で、突っ込んで話を聞いてみました。
中学校のパンフレットや、学校説明会などでは何度も「生徒が分かるまで補習授業をします」と答えていたのですが、曖昧な表現が多く具体的な話を聞くことができないでいたのです。
- 学校の授業についていけなかった場合、どこまで学校は補習授業をしてくださるのでしょうか。
-
とことんわかるまで教えます。
塾に行く必要はありません。
学校でしっかり教えます。
生徒に手厚い対応をします。
- それでもわからない場合があると思うのですが、その場合はどうなりますか?
-
もし、ご要望なら卒業生を家庭教師としてご紹介します。
卒業生なら、わが校のやり方をわかっているので安心ですよ。
卒業生を紹介といういうことは…家庭教師の手配をされているのかな?と思いました。
学校の売り文句である「理科の実験」どの程度行うかについての回答が…いまいちな件
理科実験教室に通っていたことで、理科の実験が多くあるという学校が気になっていました。
理科実験はどんなことするのかな?何回ぐらいあるのかな?
- 実験が多いとパンフレットに書いてありますが、どれぐらいですか?
-
うちの学校は理科の実験は年間〇回あるんですよ。
他の学校に比べたら格段に多いですよ。
理科が好きな子には、うちの学校はおすすめですよ。
- 凄い回数ですね。実際に生徒が実験をするのですか?
-
いえ、先生が実験を行います。生徒は見学です。
それをレポートに書きます。
- 生徒は実験しないのですか?
-
年に1回は必ずやりますよ。
理科の実験は確かにありますが、実験で手を動かすのは先生で、生徒は見ているだけの実験です。(目の前でシェフが料理を作るのを見ながら説明を聞くような感じでしょうか)
パンフレットから推測すると、生徒が手を動かして行う理科の実験だと思っていましたが違いました。
中学校が売り文句のように、力説するほどの回数ではないと思ってしまいました。
月に2回ある理科実験教室のほうが、格段に実験数は多いことになります。
実験教室の卒業生が遊びに来た時に「先生が実験しているのを見るだけで、生徒はできない」と言って嘆いていたと言っていたのを思い出しました。
「学校が特徴としてあげているものは、自分が考えているものと相違ないか?」ということを必ず確認するようにしてください。
過信は禁物です。
細かく確認することで、入学後に期待外れだったということがありません。
【その他】シラバスのパンフレットへの記載、教科書について
シラバスについて
シラバスとは、いわゆる授業計画のこと。
シラバスを中高一貫校のパンフレットや資料として掲載している学校は以外と少ないです。
中高一貫校ならば6年間お世話になる学校なのに、パンフレットや学校資料の中に入っていないのはなぜなのかと思います。
今の段階では用意できないのか?直接先生とお話をした人だけしか頂けないのかは定かではありませんが、記載があるほうが親切だなと思います。
どれぐらいの進度で授業が進んでいくののかなど、やはり気になるところです。
使用する教科書について
検定教科書なのか検定外教科書なのかということになります。(学校オリジナルの教科書というところもあるようです。)
教科書の内容をよく御存じの方なら、学校の力の入れ具合などが解るのではないでしょうか。
学校の中でも一般と特進、コアとアドバンスなどコースが分かれている場合は、使用する教科書が異なる場合もあります。
教科書で志望校が変わるということは無いと思いますが、それでも開示して頂けるものがあるのであれば全てのものを知っておきたいと思う人もいると思います。
文化祭などで使用する教科書を展示している学校もありますよ。
コロナ禍を経験しての質問事項
- 受験者がコロナの陽性や濃厚接触者になった場合、どのような対応となりますか?
- 学校ではオンライン授業はどのような状態になった時に行う予定でいますか?
- パソコンは購入する必要はありますか?現在持っているパソコンを使用することはできますか?
- 学校の行事などは、どのような形になりましたか?今後はコロナ前のような体制に戻していく予定はありますか?
入試相談コーナーで生徒に質問
入試相談コーナーでは、在校生とお話ができる学校もあります。
我が家がお話を聞いた時に対応してくれたのは、中学生と高校生のペアでした。
生徒さんと直接話ができる機会は、なかなかありません。
実際の学校生活はどんな感じなのかなと思って聞いてみました。
- 部活は楽しいですか?
- 部活と勉強の両立できていますか?
- 宿題は多いですか?
- 塾に通っている人はどれぐらいいますか?
- 家に帰ってからどれぐらい勉強していますか?
先生がそばにピッタリとついているので、あまり答えずらそうな事は聞きませんでした。
話をした感じでは、どの学校の生徒さんも楽しそうに学校生活を過ごしているのだろうなという印象です。
はきはきとした受け答えの生徒さんが多く、こちらからの印象はとてもよかったです。(生徒会の役員さんかもしれませんね)
入試コーナーの活用で疑問点もスッキリ
前にも同じようなことを聞いていた人がいましたよ。
この言葉、どの学校でも担当してくださった先生がよくおっしゃっていました。
皆さん同じことを聞いているのだなと思うと、不安なことはみんな一緒だと思えるようになりました。
入試相談コーナーは「学校に対する不安(悩み)を解消する確認の場所」と考えれば、どんなことを聞いても問題が無いと感じました。
気になる事はどんどん質問して疑問点を解消してくださいね。
中学校の学校説明会の大きな会場で手を挙げて質問するよりも、気楽に質問することができますよ。
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